開成高の入試英語は、
灘高のそれより「やや」簡単かも、というレベルです。
制限時間の違い（灘は90分） と 問題数の違い（灘はリスニングなしだが大8～9題） に加えて
両者が採用しがちな語彙の難度を比較した結果（灘の方が突出して無茶を要求することを考えて
）です。
(筑波附属駒場のは、やや毛色が違うので取り組み方次第でしょうが、両者よりは簡単です。)
ただし、それは単純に英語問題のレベルだけを比較したことであり、
トータルな入試合否の難度を表しません。
それ以上のことは、予備校の領域でしょう。
受験校の入試問題を攻略するには
その校のいわゆる過去問集を徹底的に勉強するのが一番ですが、
過去問集が提供するのは、単に問題の記録だけです。
それらの出題が、
受験現場での時間的枠組みの中で、
受験生達にどんな現実味を持つのかまでは助言しません。
附録としての解答には時として誤りがあるばかりか、
陳腐でおざなりの解説はアドバイスからほど遠いものです。
過去問を勉強し尽くすと云っても、
データとしてわかっている過去問をどう受けとめ、どう攻略すればいいか、
のアドバイスがないのなら、
本番で勝利点を獲得するための対策を受験生は立てようがありません。
そこには、
過去問集を超える いわば 「過去問集PLUS」 的な
アドバイザリーBOOKがどうしても必要になります。
ただし、そのような類例は、ありませんでした。
この書籍は、本邦初の試み、最難関高校の英語過去問題を
徹底解説し尽くした作、
灘高英語完全攻略GOLDBOOK の著者による、第２弾、
開成の5年間の入試英語を題材にした研究レポートです。
ある意味マニアックなe-Bookです。
ダウンロード販売のみです。
本作を要約すれば、
50分という時間枠の中で、 どうすれば最も有利にポイントゲットできるかの路線に即して
解説が書かれています。
いわゆる長文問題は、実際にはどのように解くのかが各設問に密着して逐一講義されています。
なによりの特色として、
本文を読まず設問だけで答えを出せるケースを具体的に多数指摘している点です。
全体での得点を上げるためには苦手のリスニング問題を逆利用すると書かれています。
そのために、別途出版しているリスニング対策バージョンを付属させてあります。
長文には、模範和訳は書かず （なぜなら不完全とは云え過去問集でおおかた間に合うので）、
捜索用の読み下し調を敢えて書くに止めています。
過去問集より遙かにディープに、
本番に直結するクリティカルなポイントにメスが入れた内容であり、
過去問集をはるかに超えた PLUS版 だと自負できます。
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